具を交ぜて鉄板に流し込む。
あたしはその手捌きに夢中になる。
後は待つだけみたい。
「どう、うどんは?」
「えっ、美味しいですよ。そば派ですけど」
「ふ〜ん。ちゃんはよく来るの?ココ」
「えっ、時々。美味しいですからね」
とごまかす。
だって、「あなたを待ってるために常連でした」なんて言えない。
痛いファンを丸だしじゃない。
美味しいから、来るのは本当だし。
「そうなんだ、好きなんね」
好き?
見てたのは手捌きで、顔見てたらやばかったかな?
しかし、ただのお好み焼き好きとインプットされたのかしら?
それも寂しいな。
「ごちそうさまでした。すみません、おごってもらって」
「わし年上だし。それに、こうして再会ってなかなかないしね。」
「そうですね、また会えるなんて夢かと思いましたよ」
と、答えるあたしは心では焦っていた。
連絡先聞いたら困るんだろうか?
次は公式な場しか会えないかもしれない。
チャンスは今しかない。
でも、なんて思われるんだろ?
あ〜どうしょう!
お酒飲んでおくべきだった?
「ちゃんって、口固い方?」
「えっ、どちらかというと」
「ファンの子には内緒にしてほしかったりするけど、また食べに来ない?」
「…えっ?」
「お好み焼き。好きなんでしょ?」
「は…はい。ぜひ」
「じゃ、連絡先交換しょっか。すぐは会えないかもしれないけど」
なんて願ったりな展開。
連絡先を交換してあたし達は自宅に向かうことにした。
「じゃ、またね」
その一言が心地よくて、あたしは思わず顔が緩んだ。
to be
continud…