「ごめん…好きな人がいたんだ」

一年半付き合った彼に先月振られました。

前からなんか彼の様子が変だなと思ってたけど、見て見ない振りをしていた。
あたしが素直に怒ったり、泣いたりしたら彼はあたしを見てくれたかな?

「…そっか」

あたしは言葉が続かなかった。

好きな人が出来たんじゃなくて…好きな人がいた。

あたしと付き合っている間のほとんどは、もう彼の心にあたしは居なかったってこと。
あたしは一体彼のなんだったんだろう?
バカっぽくて笑いたくなり、でもやっぱり惨めで泣きたくなる。




「んで、最近どうなん?」

ってあたしの恋の行方を気にしてくれてた、晴一さんの電話も今は取りたくなかった。





『失恋したら…失恋しても…』






失恋したら髪を切るって人はいるけど私は違う。
すぐ切ったりしない。
たくさん泣いてすっきりしたら次の恋まで私は伸ばし続ける。
その人までの気持ちが吹っ切れるまで。





「今度会って、話聞いてもらえますか?」

落ち着いた頃、あたしは晴一さんに電話した。

「ん、ええよ。来週の水曜オフじゃけぇ」



東京に来て、一人暮しで心細い時期バイト先で晴一さんと出会った。
先輩が晴一さんと知り合いで、そのおまけとしてあたしも仲間に入れて貰っていた。
あたしにとっては東京のお兄ちゃんみたいな人。
恋人もそのうち出来て、恋愛相談にも乗って貰ったりしていた。

あたしの恋を一緒に楽しんで悩んでくれたようだけど、あの恋が終わったってことはあたしと晴一さんとの接点はないのかもしれない。
これで、最後かな?






「やっぱり、晴一さんの言うように二股かけられてました」

「そっか」

「しかも…二番目だったんですよ〜」

「二年も続いたのに〜返せ〜!」


昼間の公園で、あたしは叫ぶ。
そんなあたしを晴一さんは笑いをこらえて見守る。

「ど?すっきりした?」

「はい。聞いて貰って叫んだらすっきりしました」

「そぉか、じゃランチご馳走したるわ」

「えっ!ラッキー」

「お前、現金やのぅ〜」

「だって、慰めでしょ?ありがたく頂きます」

「はい、はい」

とあたしの頭をポンと優しく叩く。
なんでだろ?
とても嬉しい。
この感覚を忘れたくないな。


失恋しても傍にいてくれるのかな?






                        続く…




原案 05/10/24〜06/11/16〜12/3           
UP06/12/10

☆失恋したら、あなたは誰に傍にいて欲しいですか?
  ラッキィは誰かに傍にいて欲しいですね。
 そしてこんな頼りがいのある異性も欲しい。

 と、まぁラッキィの言い分は置いといて・・・


 2人に続きはあるのかな?
 後半へ急げ!!