中学の時、晴一とは席が隣同士になったことがあった。
 何回か話す機会はあっても、ただのクラスメートの一人。
 うちも特に意識はしなかった。
 高校はクラスが離れて、うちの記憶からも消えかけとった。


               『いじわるな落書き 1』


 

 そんなある日・・・


、呼ばれとるよ〜」

 と友達に呼ばれて行ってみると、廊下に晴一がいた。

「お〜久しぶり。現文の教科書貸してくれん?」


 久しぶりに会った晴一は少し背も伸びてかっこようなっとった。


「あっ、ええよ。5時間目じゃし」

 と教科書を貸す。

「サンキュー、

 とウインクして去られた時にうちは彼にハートを取られた気分になった。

「誰?あの人。見たことないんじゃけど」

 とさっき呼びに来た友達が言う。

「隣のクラスの人。中学の時同じクラスだったんよ」

「ふ〜ん」







 昼休み飲み物買い出しに行こうとしたら、教室の入口で

、サンキュー。なんか飲み物おごるわ」

 と晴一に声をかけられた。

「あっ、ええよ。一回貸しただけじゃし」

「まっ、これから買いに行くんじゃろ?」





 うちは晴一に着いて行く。
 やっぱり歩く小幅が違う。
 なんとも言えん微妙な距離。
 今更ながら、なんでうちに声かけて来たんじゃろ?
 うちのこと覚えててくれとるなんて、名前呼んどったし・・・。
 うち、今どんな顔で後ろについて行っとるんじゃろ?
 あ〜なんか考えなくてもええことばかりが頭を回る。
 そうじゃ、あたしは晴一の知り合いの一人。
 今回も、たまたま。





「ありがと」

「あっ、これもあげるわ」

 とミント味のガムも、貰う。

「忘れちょったら、また貸してのぅ」

「えっ?!」

「前払い」

 と晴一はいたずらをする前に企んでいるかのような、子どものような笑顔を見せる。

「貰うけど、あんま忘れんといてね」

 と言いつつも、なんか嬉しい。


 また借りに来んかなと願っていた。



                                続く・・・




原案 06/11/02〜17       UP 06/11/21




☆はい、なんだか続きそうです。
 てか、広島弁あってますか?
 方言得意な人からの指摘も、待ってます。
 この話のネタバレは後々。
 ちゃんと晴一君の関係は?行方はどうなってくのかな?
 更新、お楽しみに!感想頂けると嬉しいな。

 m−CABIゲットして来たんで、これから堪能しますvv
 ブックレットおもしろかった〜vv