『チェンジ☆4話』



 小さくなって3日目の夕方…が帰宅。
 仕事のあるあたしだったが、の知り合いの精神科の先生に手紙を書いて診察に行けない状況と今の状況を話して。
 電話やドア越しの会話を重ねて、診断書を書いてもらった。
 そのおかげでしばらくは休みが貰えることになった。
 しかも休職扱い。

 はmyルームを覗いて

   「どう?ハウスの使い心地は?」

   「あのねぇ〜犬じゃないんだしハウスって。…まぁ…そうだけどさ」

 とあたしはを見上げて文句を言ってやった。
 弱気だけどね。


 彼女の友達の子どもが使わなくなったリカちゃんハウス。
 今やあたしの部屋…なんだな。
 綺麗だけどさ。
 掴め無い縫いぐるみや照明ってどーよ?!

   「私としては食費や電気代、水道代かからなくていいけどね」

   「まぁね…おかげ様で生きのびてますしね。…生活にも慣れつつあるし…」

   「…それはまずいよ」

 の言う通りだ。
 慣れたらまずいね…本当に。

   「小さくなって困ることも多いけど、ありがたさを感じることもあるし。ほら昨日無くしたリングあったよ」

 あたしはにそう言うと、今日の収穫物をの近くまで引っ張って行く。

   「彼からのリング無くしたら駄目だぞ〜」

 なぜかあたしの目から雫がこぼれてきた。

 
 彼かぁ…。
 あたしにはもう…恋は出来ても恋人は作れない。
 あたしは…もうこの姿で残りの人生を過ごさなければならない。
 
 のおかげで今は少し元気だけど。
 の所にいつまでもいられない。
 両親にだってこのまま、この姿で会う自信も…会ってどうなるのかも。
 あたしの未来は…先が見えない。


 あたしの思いを察してか、はそぉっと頭をなでてくれた。
 そしてあたしに優しく話し掛けた。

   「東京へ行こう!」


   「…えっ!??」

   「は選ばれたんだよ。神様に」

   「選ばれた?」

   「だから天使が夢に現れて、チェンジした」

   「…」

   「昭仁さんに会いに行こう!!
    勝手な勘だけど、が小さくなったのは恋の精進のための
    試練なら、元に戻るきっかけも進む努力だと思うからさ。どう?」


 たしかに夢に出て来た天使は、そんな事を言っていた。
 彼が近いようで遠い存在とわかっていながら、あきらめきれないこの気持ち。
 背中を押してくれるためのチェンジだとしたなら。


 小さくて出来ない事もあるかもしれないけれど、今ここで立ち止まるのは自分のためにもならない。
 例え上手く行かなくても…。
 振り返るより前へ前へ…だよね。

  

  「うん!東京に行かせて下さい!」








                                    続く… 







     原案04/07/09/〜09/19                up05/08/30





*他人からみたら理想。
 実際なったら現実は甘くない。
 冗談も言いながら、悩みを話せる人って必要。
 なんか恋だけで無く隠れテーマが存在したりして…って今頃気付く管理人でした。

 さて、東京で二人はどうするのでしょう?
 ヒーローは現れる?次回までしばしのお待ちを(>_<)