『チェンジ☆3話』
10分ほどして玄関のチャイムが鳴る。
さっき傘立てに入れ忘れた傘を使って、鍵を開けといて良かった。
昨日の夜、傘立てに入れずにドアノブにかけて置いた傘が役立つとは。
助かった。
「!!鍵開いているから、ドアを開けて入ってちょうだい!」
とあたしは大きな声を出して彼女に伝える。
ドアがカチャと開く。
「、入るね…どこにいるの?」
の顔は汗でメイクが少し崩れていた。
本当に急いで来てくれたんだな。
「、ありがとう!」
「…どこにいるの?」
あたしは彼女のジーパンの裾をおもいっきり引っ張って
「の靴の上だよ〜!だよ!信じて!」
と叫んだ。
あたしの声に気付いてくれたのか、はゆっくりとしゃがむ。
リカちゃん人形くらい、携帯サイズのあたしを見て腰を抜かしたようだ。
無理も無い…。
こんな姿なんて作り話の世界じゃあるまいし…ありえない…よな。
「……本当に…なの!?私夢を見てる?」
彼女は頬をペシっと軽く叩いた。
「信じられないと思うけど…現実だと思う。今ちょっと痛かった…でしょ?」
「…お邪魔…するね」
は受け入れてくれたのか、そう言うとそぉ〜っとあたしを手に乗せて部屋に入っていった。
彼女はあたしがお客様ルームと呼んでいるリビングのテーブルに、あたしを降ろした。
部屋は昨日の夜にカーテンを閉めたままの状態。
彼女はカーテンを開けてくれた。
「ねぇ、。あたしこんな姿だから、朝から何も食べて無くて…ピザ頼んで」
とあたしは彼女にお願いする。
小さくなったことでたくさん体力を使い、歩くことでさえ疲れて来た。
彼女が来てくれたことで、少し安心してお腹が空いたのだ。
彼女はすぐピザ屋に電話してくれた。
ピザが来るまでの間、あたしは分かる範囲で今までの事を彼女に話した。
夢を見たこと、その夢の内容。
目覚めたらこんな姿になっていていた事。
なぜか鍵を開けたり、携帯を開いたり、ペンの蓋を取ったりする力はなぜかある事。
彼女は馬鹿にすることなく、あたしの話を真剣に聞いてくれた。
「なんだかまだ信じられないけど・・・・きっとの話してくれた通りなんだ…よね」
「…たぶん。何かアリスとかはクッキー食べて小さくなったり、大きくなったりしたと思うけど…」
あたしはうる覚えの物語を思い出して話す。
「…それに天使が元に戻る呪文を言ったり、メモを残して行ったわけでもないんだ」
「そっか…とりあえず、私んちおいでよ」
「……」
「…一人暮らしで、彼氏がいるわけでもないし生活不便でしょ?」
「が良いなら、しばらく甘えさせてもらいたいかど…今、ちょっとさらりと悲しいこと言ったね」
「おほほほほ…ごめんあそばせ」
というわけでピザを食べた後、あたしたちは出発の準備を始めた。
続く…
原案04/07/09〜09/19 up05/08/28
*理解ある友人のようで良かったね。
とりあえず、君は一人で悩まずに済みそうかな?
しかし、元に戻る方法って何なんでしょう?
次回を待たれよ★